[新装版]国難の正体 ~世界最終戦争へのカウントダウン

馬渕大使が提示した世界観は、時代の変転具合にもよるが、おそらく歴史に残る金字塔になるだろう。メインストリームメディアや学会におけるイデオロギッシュかつポリコレな運営が改善され、表現の自由が真に確保されて率直に物事が語れる時代が来るならば、同氏の絶大なる功績が広く確認されることになるだろう。同氏が提示した世界観は、それくらい斬新で常識を覆すものであり、かつ、明確な論拠を持ったものである。私は、本書に限らず同氏の言説を2014年頃から継続してウォッチしている（教えを乞う気持ちで見聞している）。同氏の言説を最初に耳にした時は、あまりにも一般的認識と乖離したものであったため、直ちには受け入れ難かった。しかし、その言説は、ことごとく論拠を有しており、その論拠とは多くが公開資料である。ウォッチし続けるにつれて、同氏の言説を断片的ではなく立体的に把握できるようになり、100％とは言わないまでもその言説の大部分が真実であると確信するに至っている。このようなことを言うと、何やら宗教っぽく、あるいはオカルトっぽく聞こえるかもしれないが、同氏の言説は、巷にあふれる荒唐無稽な陰謀論とは完全に一線を画する。そのように判断する理由の第１は、上記で述べたとおり、公開資料に論拠を有しているからである。第２は、同氏の言説が論理的であり、かつ、整合的だからである。無理のない考え方、自然な考え方とも言い得る。第３は、同氏の経歴が信を補強する。このようなことを言うと、権威主義的姿勢に嫌悪する人もいると思うが、経歴が与える情報は無視できない。経歴のみから妄信することは愚の骨頂であるが。第４は、同氏の未来予測が当たるからである。同氏ほど果敢に未来を予測し、かつ、的中させる人を私は知らない。未来予測は、時代の流れの正確な把握なしには行えない。時代の流れとは、つまり、過去・現在の構造（歴史認識）であり、この点において同氏の言説が真のものであるからこそ、同氏の予測は当たるのである。尚、評論家の多くは、未来予測を表明しない。表明したとしても、いかなる結果にも当てはまる抽象的な言説しか述べようとしない。恥をかくことを恐れるからである。第４の点について具体例を挙げると、同氏は、①トランプの当選、②トランプの確固たる信念、③メインストリームメディアや民主党、それらの背後にいるディープステートによるトランプつぶし、④米中・米露の関係性、⑤朝鮮半島統一の場合における北の主導性などなど、昨今の主要な事象のほぼ全てを言い当ててきている。しかも、各事象の生じる随分前の発言においてである。①②③については、馬渕大使は、大統領選挙序盤から予言していた。私はネットメディアを通じてリアルタイムに目撃している。なお、②③については、未だ認識できていない人もいるだろうから付言しておく。まず、②については、数度の国連総会における一貫した演説からも明白である（"reject globalism""future doesn't belong to globalist""future belongs to patriots"など）。③については、CNN等をウォッチしていれば分かる。CNN等はストーカーとも言い得るしつこさで、ロシア疑惑、ポルノ女優疑惑、カバノー判事の疑惑、ウクライナ疑惑と、次から次へとトランプ叩きのネタを強引に作出して報じ、その様は異様である。④については、馬渕大使は、米中問題が単なる貿易不均衡是正問題では済まないこと、ディープステートがトランプとプーチンの接近を阻むことなどをトランプ当選前から予言していた。⑤については、私が知る限りでも、遅くとも4年程前には馬渕大使は断言していた。この時点で、GDPわずか2兆円にも満たない弱小国の北朝鮮が主導すると誰が断言できただろうか。ちなみに、馬渕大使は、現代の張良あるいは黒田官兵衛ともいうべきほどに未来が見通せる人物であると感じている。ただただ敬服する。本書は、そのような馬渕大使の言説が詰まった同氏の代表的な書である。メジャーな出版社、主要紙、地上波テレビ等の影響力を有するメインストリームメディアが健全であれば、同氏は、本来これらの場で語るべき真の知識人である。しかし、現状、メインストリームメディアは健全とは言い難く、結果、同氏にはその場が与えられず、残念ながら同氏の言説はなかなか広まらない。反面、それゆえに、同氏の存在がディープステートの脅威にならずに済んでおり、同氏の無事が担保されているとも言い得る。私は、同氏が命を懸けて言論活動をされていることを薄々感じる。日本の未来、人類の未来のためにも、同氏の言説が広まり、かつ、同氏の安全が確保され続けることを祈る。